引分け
射法八節の第5節目「引分け」です。
射法八節も後半になりました。
ここから(正確には打起しから)は、いよいよ弓を引くという動作になります。
前回の打起しの状態から弓を引くわけですが、頭上に構えた弓を引くことになるので、
「左右均等に引くことが大切」
という事が、「矢をまっすぐ飛ばすためには必要」であることは想像に難くないはずです。
(引分けの語源は、左右均等に「引き分ける」という事から来ているとも思います。)
しかし、打起しの状態からであっても「左右均等に引く」のは難しいことなのです。
そこで、引分けには「大三」と呼ばれる動作が含まれています。 この「大三」で、一度弓を的に向けることになります。
上図のように、打起しの状態から弓を的のほうに持ってくる動作が大三です。
この時には、「手の内」をしっかりと完成させます。
また、大三をとるときに肩が上がらないよう注意してください。
そして、ここから呼吸を調えながら引いてきます。
上図が、引分けの完成形となります。
引分けから最後までは、特に気の抜けない動作となってきます。
気を抜くと変な癖がついてしまいますので気をつけてください。
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